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小川市長、続投に強い意欲
出直し選あれば「立候補」

2025.11.18

小川市長、続投に強い意欲
出直し選あれば「立候補」

 前橋市の小川晶市長は11月18日、定例記者会見であらためて市長職の続投に強い意欲を示し、出直し選挙があれば立候補する考えを表明した。14、15日に開かれた市民対話集会を受けて、記者の質問に答えた。市議会で市長に対する不信任決議案が可決された場合の対応に関しては、「現状では考えていない」と明言を避けた。

辞職か議会解散か失職か

 前橋市議会の7会派は11月13日、小川市長に辞職勧告書を手渡し、27日に開会する市議会第4回定例会までに辞職しない場合、不信任決議案を提出するとしている。7会派の所属議員は32人で定数38(欠員1)に対して決議案の可決に必要な4分の3を超えることから、可決される公算が大きい。

 可決されると、小川市長は①10日以内に辞職する②市議会を解散する③11日以降に失職する-の3つの中のいずれかを選ぶことになる。

 記者の質問に対して、「現状ではどういった対応を取るかについては考えていません」と回答。市議会の解散を行使する選択肢を排除せず、定例会までに市議会各会派と話し合いの場を持つとした。

 出直し選には「前橋市のためにしっかり働きたい、もっとよくしたいという気持ちは変わらない。どのタイミングになるかは分かりませんけれども、選挙ということになれば、しっかり出直ししたい」と立候補の意思を明言した。

▲続投に意欲を示す小川市長

 続投する理由について、市政の推進とともに選挙に掛かる経費を挙げ、「4年に1度、審判を仰ぐことが基本。今回は中間になるので、費用を掛けてもらいたくないという市民の声も一定数ある」と説明。「任期が終わったときに、今回のことも判断していただきたい」と任期満了まで市長職を続ける意向を強調した。

市民集会「ありがたかった」

 市民対話集会について、小川市長は「私自身の声で市民のみなさんに言葉を伝えることができたのは大変ありがたかった。みなさんの意見を一つ一つ受け止めていきたい」と振り返った。

 辞職を求める声と続投を支持する声のどちらが多かったかと問われると、「受け止めが難しいな」と考えながら、「どちらの声もあったと受け止めている」と回答。信頼回復につながったかとの質問には「やはり納得できないという方もいますし、声が聞けて納得ができたという方もいる」と答え、これからもタウンミーティングなどで対話の機会を設けるとした。

 集会で市民同士の言い争いが繰り広げられ、市民の分断が起きているとの指摘には、「個人的な攻撃でなく、発言時間が長かったり、質問でなく意見になっている方にやじというか、『もう時間が過ぎているよ』とか。少しヒートアップしていた。お互いのせめぎ合いではなかった」と答えた。

 小川市長が既婚の男性市職員と複数回にわたってラブホテルで会っていたことが発覚して以来の市政への影響については、発覚時から3週間程度は対外公務に出られず、問題にかかわる電話対応で市職員に負担を掛けていることから停滞があったことを認めた。

 問題が長期化している理由については、メディアの報道にも一因があると述べた