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小川晶市長「中立的な立場で」
14、15日に市民対話集会

2025.11.07

小川晶市長「中立的な立場で」
14、15日に市民対話集会

 前橋市の小川晶市長は11月14、15日に開く「市民と市長の公開対話集会」に向けて、「報道機関の中立的な立場で透明性を持って開催していただけることになった」と主催者が前橋市でなく、まえばしCITYエフエムとなった理由を説明した。集会での市民の声を自身の進退に反映させるかについては従来通り慎重な姿勢で、続投にあらためて強い意欲をみせた。

まえばしCITYエフエム主催

 対話集会をめぐり、小川市長は市の主催も検討したが、「私がトップであるので、公平性についてはどうなんだという意見もある」と断念。市内の2つの報道機関を含む3団体に打診したところ2団体から断られ、CITYエフエムに引き受けてもらった経緯を説明した。

 会場費などの経費は同社が全額負担、会場整理のボランティアも市職員や小川市長の支持者を動員しないことを明らかにした。

幹部に支援者いないと市長

 前橋市と同社との間で資本関係はなく、市有施設にあるスタジオを有料で貸し出す一方、市の広報番組で放送料を支払っていると説明。同社の幹部に小川市長の支援者や後援会員、個人的な関係がある人物はいないと明言した。

 CITYエフエムが経費を負担しても主催する理由を問われると、「市民のみなさんの声を届ける機会を作っていきたいと伺っている」と答えた。同社が運営する「まえばしラジオ」で対話集会の模様が生放送されることに「広く市民に知っていただける機会になるので情報公開という部分は担保できる」と期待した。

辞職求められても続投

 対話集会は各回約300人規模で、市民限定、事前申込制で開く。小川市長が既婚の市男性職員と複数回にわたり会っていた問題の経緯と続投する判断を述べ、その後に質疑を受ける。

 意見の聴取は会場で挙手しての発言が中心で、参加者へのアンケートを含む別の手段の導入は現時点で考えていないという。

 市長は「説明責任を果たし、みなさんの疑問にしっかり丁寧に答え、信頼回復につなげたい」と意義を強調する一方、辞職を求める声が多数出た場合の対応については、「なぜそう思うのかというところをしっかり伺って対話できればいいなと思っている」と述べ、改めて続投に強い意欲を示した。

 対話集会を「市の仕事とは切り離した政務」と位置付け、公文書として録音や議事録を残すかどうかも「確認したい」と曖昧に答えた。

応募はネットか電話で

 対話集会への参加申し込みはインターネットまたは電話で。先着順に受け付ける。

前橋市民と小川市長の公開対話集会

・日時 11月14日(金)18時~
11月15日(土)13時~
・会場 グリーンドーム前橋サブイベントエリア
・対象 前橋市民
・定員 各回300人
・申込 インターネット(https://maeradi.net/)
電話(小川晶事務所☏027-255-7700)
(まえばしCITYエフエム☏027-233-0845)