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遊びたい
「マイ太陽の鐘」できたよ
前商高生が先生、子供に授業
2025.10.26
紙コップで「太陽の鐘」を作るアートイベントが10月26日、前橋市の広瀬川造形館で開かれ、幼児や小学生5人が自分だけの太陽の鐘を作って楽しんだ。前橋商業高校の3年生4人グループが身近にアートのある前橋の魅力を子供たちに知ってもらおうと企画、指導にあたった。
紙コップにデコレーション
広瀬川河畔にある太陽の鐘の対岸にある広瀬川造形館の一室。制服姿の高校生4人が先生となり、3歳から10歳までの5人に“授業”を行っている。
「太陽の鐘の描かれた紙に好きな色を塗って」
「紙コップに鐘の絵を貼り付けたら、きれいな折り紙やテープを貼ったり、絵を描いてみよう」
▲▼先生も生徒も楽しそうな授業
優しい言葉で年の離れた弟や妹たちに指導する。鐘になる鈴を糸に通すような難しい工程は一緒になって作業し、子供の手が止まった時はアドバイスを送る。
「上手にできたね」「太陽と星が一緒にあるのがいいね」。褒めて子供たちの意欲を引き出す。
▲パパに作品を見せる男の子
「できたよ」と見守っていたお父さんに作品を見せる3歳の男の子。1時間近くの長い授業に飽きることなく、全員が「マイ太陽の鐘」を作り上げた。
最年長、10歳の小島悠花さんは洋服と同じ青を基調とした作品を制作した。「海をイメージして、アンコウやクラゲを泳がせました。金色の手芸モールで輪を作れたのがよかった」と満足そう。
制作後は先生と生徒で近くの本物の太陽の鐘まで散歩し記念写真を撮った。
▲作品を手にハイ、ポーズ
アートで前橋を盛り上げよう
イベントは前橋商業高校の3年生が1年間かけて取り組む課題研究の一つ。アート好きな江原琉惺さんの発案で「前橋のアートをもっと盛り上げよう」と、シンボル的な存在である太陽の鐘を子供たちに作ってもらう企画をまとめた。
吉田祥大さんをリーダーに市外から通う岡田桃香さん、岡村友葉さんと協力して、授業の進め方を研究したり、パンフレットを持って学童クラブや小学校を回って参加を呼び掛けた。
授業後に書いてもらったアンケートには全員から「今日は楽しかった」に五つ星をもらった4人。「自分たちも勉強になりました」と満足そうだった。
▲吉田さん
▲江原さん
▲岡田さん
▲岡村さん


