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遊びたい
絵本が中央通り染める
前橋で「まちなかパラダイス」
2025.10.25
色とりどりの絵本が並び、子供たちの元気な声がアーケードに響き渡った。前橋中央通り商店街で10月25日に開かれた「まちなかえほんパラダイス」。人気絵本作家の谷口智則さんによるライブペインティングをはじめ、人形劇や腹話術、読み聞かせ、ワークショップなど多彩なイベントが繰り広げられ、商店街は一日限りの「絵本の街」へと姿を変えた。
谷口さんライブペインティング
黒い衣装、黒い帽子をまとった谷口智則さんが中央イベント広場のステージに登場すると、親子連れの視線が一斉に集まった。黒いキャンバスに絵筆を走らせ、最初に描いたのはブルドック。サルやパンダ、怪獣やライオンが次々と登場する。
▲演奏と朗読に合わせて快調に絵を描く谷口さん
ライブに合わせて、ピアノとフルートが美しい音色を響かせ、絵本が朗読される。谷口さんの絵筆が生み出す物語に子供たちは息を飲むように見入った。
「サンタみたいな存在になりたいとサンタを描いていたら自分に似てきました。世界中の子供たちに優しい絵を届けたい」と谷口さん。12年ぶりとなる代表作『100にんのサンタクロース』の続編『100にんのサンタクロースの12かげつ』が12年ぶりに出版されたのを祝い、朗読隊はミュージカルを披露した。
▲絵を描き上げてサインする谷口さん
大きなサンタ、小さなサンタが加わり、みんなで仲良く絵本を広げている素敵な絵が1時間半で描き上げられると、客席から大きな拍手と歓声が上がった。
人形劇、ビブリオバトル
やまねこ座の人形劇も整理券が15分で配り終わる人気ぶりだった。『ぼくたちのブレーメン』が上演されると、オルガンの合唱に合わせて、「ブレーメン、ブレーメン、ブレーメンに行こう」と楽しそうに合唱する親子もいた。
▲やまねこ座の人形劇は笑いと感動に包まれた
「絵本と童話のビブリオバトル」は5人の参加者がそれぞれお気に入りの本を紹介、観客の投票で1番読みたくなった本を決定した。小学5年生の「あまねさん」も出場、本を通じて世代を超えた交流の輪が広がった。
▲大人に混じって堂々とお薦めの絵本を紹介する小学生
本のしおり、ポストカードの制作といった体験型のワークショップも人気を集めた。商店街の店先では絵本や関連グッズが販売された。
谷本さんのサイン会や絵本がもらえるガチャは長い行列ができた。
▲たこさんとりんちゃんのライブは子供たちも参加した
▲ゆかいなじゅじゅペッツの腹話術
▲バルーンアートのワークショップ
▲小野里蘭さんによるポストカード作り
▲谷口さんの絵本を買い求める親子
▲人気を集めた絵本ガチャ
「まちなか絵本パラダイス」は中心街にある絵本専門「本の家2」を経営する石川靖さんが中心となって実行委員会を作り、昨年に続いて開いた。
谷口さんの描いた絵は「本の家2」に展示される。
▲谷口さんの絵。本の家2で鑑賞できる


