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【石川知恵子の10月の絵本】
『ぼく、お月さまと　はなしたよ』（評論社）

2025.10.01

前橋・まちなかの絵本専門店「本の家２」店主、石川知恵子さんオススメの絵本を、毎月ご紹介します。10月は『ぼく、お月さまと　はなしたよ』（評論社）です。

ある夜のこと、クマくんは

お月さまを　見上げて　考えた。

お月さまに　たんじょう日のおくりものを　あげたいな。

クマくんは　木にのぼって　お月さまに　はなしかけた。

「こんばんは、お月さま！」

お月さまは　こたえない。

きっと　とおすぎたんだ。

そこで　クマくんは　川をわたり…森をぬけ…

山の　頂上に立って　さけんだ。

「こんばんは！」

　すると　　「こんばんは！」

クマくんは　すっかりうれしくなった。

わあい！ぼく、お月さまと　おはなししてる。

「たんじょうび　いつですか。おしえてください」ぼくが言うと、

「たんじょうび　いつですか。おしえてください」　と　お月さまが　こたえた。

⭐️どうやら　クマくんと　お月さまは、

　たんじょう日も　いっしょ、ほしいプレゼント同じです。

クマくんは　お月さまに　ぼうしを　プレゼントするのですが…

※ 続きは、絵本を開いてからのお楽しみ😊です。

「ぼく、お月さまと　はなしたよ」

　フランク・アッシュ　絵と文

　山口　文生　　　訳

　¥1.200+税　評論社

10月の絵本棚は月

月がきれいに見える季節になりましたね。

三日月、上弦の月、満月、立待月、寝待ち月…

形も呼び方もいろいろ。

日本には、お月見という風習があるように、昔から月は特別な存在なのかもしれません。

だからでしょうか？絵本にも月のお話しがたくさんあります。

優しくて、ほっこりするものばかりです。

お月見のおともに　絵本はいかがですか？

皆さまのお越しをお待ちしております。

▲石川知恵子さん