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祝「たこさんのおはなしや」600回
前橋こども図書館で17年間

2025.08.28

祝「たこさんのおはなしや」600回
前橋こども図書館で17年間

 「たこさん」こと、田子智代さんが前橋こども図書館で毎週木曜日に開いている絵本の読み聞かせ「たこさんのおはなしや」が8月28日、通算600回となった。大記録を記念して、前橋文学館の特別館長、萩原朔美さんが友情出演。小川晶市長も飛び入り参加し、集まった親子と一緒に祝福した。

朔美さん、小川市長が助っ人

 童謡『うみ』のメロディーが流れると、海のような青い服を着た「たこさん」が赤いタコの風船を持って登場、子供たちは「たこさ~ん」と声を上げて歓迎した。

▲たこさんがタコさんを持って登場

 「きょうは萩原朔美さんという、とっても面白いおじさんが来てくれているよ。一緒に呼ぼうね」と呼び掛け、「朔美さ~ん」と声を合わせて特別ゲストを招き入れた。

 保育園や幼稚園で出張読み聞かせをしている2人は息ぴったりに絵本や紙芝居を共演した。

▲絵本の読み聞かせに夢中になる子供たち

 谷川俊太郎さんの絵本『もこもこもこ』では、「もこ」、「にょき」、「ぽろり」といった奇妙な擬音に合わせて、子供たちは飛び上がったり、しゃがんだりして全身を使って表現した。

▲立ち上がったり、手でポーズを取ったり

 最後は指遊びしながら、「さよなら、あんころもち、また来てきなこ」を連呼した。お忍びで見学していた小川晶市長もたこさんに手を引っ張られて仲間入り。みんなで声を上げ、ポーズを決めて600回目のおはなし会を楽しんだ。

▲朔美さんも小川市長も楽しそう

これからも一歩一歩

 田子さんは自分の子供たちに読み聞かせをするのが好きで、子供が大きくなってもボランティアとして学校や保育施設で読み聞かせ会を開いてきた。

 前橋こども図書館では開館した2008年から「たこさんのおはなしや」を始めた。コロナ禍の時期も対策をしながら継続、17年間にわたってほとんど休みなしで小さな子供と親を楽しませてきた。

 「あっという間でした。全力投球するので、終わるとぐったり。でも、子供たちから元気をもらえるので続けてこられました。これからも一歩一歩積み上げていきたい」と感動しきり。

 「たこさん、ありがとう」と声を掛けられると、「また来てね」と手を振って笑顔を返していた。