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「どこでもドア」で繋がる
白井屋ホテルに山之内さん出品

2025.07.21

「どこでもドア」で繋がる
白井屋ホテルに山之内さん出品

 世界的クリエイターのアートを楽しめる白井屋ホテル(前橋市本町)に新たなアートが2点加わった。山之内淡さんのステンレス製ドア「Anywhere Door」はヘリテージタワー4階通路に常設展示。田村琢郎さんのカーブミラーを使った「LOVERS W-800」は国道50号と馬場川通りを結ぶパサージュ(通り道)に10月中旬まで置かれている。

世界4カ所で公開中

 「Anywhere Door」は「どこでもドア」。

 「日本の伝統とポップカルチャーの交差点に建築を創る」をコンセプトに制作、1枚のドアを介して鑑賞者が扉の向こう側の自然や建築、文化的背景、人との繋がりを模索する試みを実現している。

 ステンレス製で落ち着いた銀色に見える5色特殊塗装が施されている。H(幅)2050㍉×W(奥行き)850㍉×D(高さ)1000㍉。

▲「Anywhere Door」と作者の山之内さん

 2025年5月10日から11月23日まで、イタリア・ベネチアのマリナレッサ庭園に展示されているほか、山之内さんが「大好きな場所」という鎌倉市の円覚寺、木更津市のKURKKU FIELDSと白井屋ホテルに設置されている。

 観賞は宿泊者限定。毎日17時と翌朝10時に無料のホテルツアーをするほか、ホテル滞在中に自由に館内を散策する際に鑑賞できる。

▲宿泊者向けに鑑賞できるツアーもある

擬人化されたカーブミラー

 「LOVERS W-800」は国道50号と馬場川通りを結ぶパサージュ(通り道)に置かれ、いつでも自由に鑑賞できる」。

 2本のカーブミラーが擬人化され、互いを見つめているかのように絡み合っている。「死角からの危険を映し出す」本来の役割を放棄し、寛いだ雰囲気を醸し出している。

▲艶めかしささえも感じる作品

 素材はステンレスミラーとFRP(繊維強化プラスチック)、アルミ。台座を除く大きさはH(高さ)800㍉×W(幅)1900㍉×D(奥行き)655㍉。

 10月中旬まで設置する予定。

 ※トップの画像はラウンジから観賞できるレアンドロ・エルリッヒの「ライティングパイプ」(木暮伸也さん撮影)

▲パサージュを通る度に目に入る