弁天通りに「円」開店　
朝は定食、夜はワインと和食

　「まちなかに定住する人や観光客は増えているのに、朝食を提供する店は少ない。美味しいお出汁でつくる和定食で一日の始まりを迎えてほしくて」。店長で管理栄養士の玉橋南実さんは円を開店した理由をそう話す。

　場所は50代以降には懐かしい大衆食堂「べにや」の跡地。店内は流線形のカウンターに、レンガの床というおしゃれな空間に変わり、席数は10。

「朝食は七時より」と書かれたべにやの看板はそのまま残し、朝は７時から11時まで営業する。

　朝の定食はご飯、味噌汁に魚か肉の料理を選んで1100円。カウンターに並ぶ４～５品の小鉢（200～300円）を付けて自分だけの定食をつくることもできる。

　「平野米穀店さんがオリジナルブレンドしてくれるお米や地場の野菜を使います」と朝担当の森田榛奈さん。前職は喫茶店勤務。「モーニングもつくっていました」と話す。

　夜はナチュラルワインと、和食の一品料理を楽しむダイニングに変わる。「シューマイやポテサラのほか、おでんや煮物、肉豆腐など出汁のうまみを利かせた料理がそろいます」と夜担当の千明真穂さん。

　ワインはコイン式のサーバーを取り入れ、600円入れると自動的に注がれるシステム。ノンアルコール１種含め、全６種類を揃える。

　弁天通りに活気を呼びそうな「円」。プレオープンは２月23、24日。グランドオープンは２月28日。

　往年のべにやファンも訪れてはいかがだろう。

　建物の２階は民泊施設になる予定。