家族の写真 集めています
前橋文学館が３月に企画展

　募集しているのは子供や孫の七五三、入学式、成人式の際に撮影した記念写真や日ごろの何気ないスナップ写真。加工できるデジタルカメラが台頭する2000年より前に前橋市内で撮影した写真に限定する。
　企画展では寄せられた写真をスキャンしプロジェクターで投映、写真にまつわる「おもい」も紹介する。

　家族写真について、萩原朔美特別館長は「時を超えて語り継げる貴重な資料。何を着ているか、背景、スタイル、髪型一つとっても時代を表す」と評価する。
　さらに、「すべての写真は遺影（になる）。家族の数だけ物語が詰まっている。写真は映像だが、言葉（でもある）。物語を写真から翻訳して楽しむことができる」と奥深い魅力があると訴える。

　企画展ではこのほか、萩原朔太郎が前橋市内で撮影した写真と同じ場所、構図で孫の朔美さんが撮影した写真を並べたり、旧前橋駅舎など前橋市内の古い街並みを写した写真を紹介する。
　期間は３月８日から６月15日まで。