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夢の南極 行ってきます
前橋の22歳、みんなの応援受け
2024.12.24
南極で初日の出を見て、みんなの夢を叫びます―。前橋市の専門学校職員、齊藤瑞紀さん(22)は年末年始を南極で過ごす。高校生のころに決めた「20歳までにやりたいことリスト」でやり遂げていなかった夢の続きを叶える 。
146人の夢、氷の大地で叫ぶ
南極行きを実現するため、齊藤さんはクラウドファンディング(CF)で応援を募った。自己資金だけでなく、資金を集めたのには理由がある。「夢を共有したい。夢を追いかける人が火種なら、応援する人は薪。薪がなければ火は消えるし、あれば炎はずっと燃え上がる」
南極に行く目的、理由はない。「ただ、行きたいから。やりたいからやるのが夢」。CFで応援してくれた146人が書いてくれた旗を振り、みんなの夢を大声で叫び続ける。
12月25日に日本を出発、アルゼンチンの港から船で南極に上陸する。「オーロラも見られるかも。どうなるか分からないからわくわくする」と楽しみにしている。
夢を語り合うイベントを主催
兵庫県出身の齊藤さんは幼児期に大病したこともあり、「人生は1回。やりたいことしよう」と考え、思いつくまま100近い「やりたいことリスト」を挙げた。
大学2年の冬、リストの一つだったヒッチハイクで九州を一周していた際、人生の大きな転機が訪れた。
宮崎県で知り合った群馬県のモルタル造形師 に誘われ群馬に初めて来て、紹介された学校法人群馬総合カレッジ(前橋市千代田町)の理事長と意気投合した。翌年、前橋に移住し、国際産業技術専門学校で働くようになった。夜行バスで大阪にある大学まで通いながら今年3月に卒業した。
仕事の傍ら、夢を語り合うイベント「MIDNIGHT SUN」を主催してきた。小学生から80代まで幅広い世代の人が集まり、語り合った夢を共有してきた。
12月15日は特別編として開き、齊藤さんは南極行きを報告した。