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重ねた年輪カッコよく 
「スタイリッシュシニアまえばし」始動

2024.12.15

重ねた年輪カッコよく 
「スタイリッシュシニアまえばし」始動

 前橋市在住のシニア13人がいまどきのヘアメイクとファッションに身を包み、まちなかで撮影会を行った。「スタイリッシュシニアまえばし」(小林雄斗代表)が主催したイベントで、前橋市在住のアーティスト、ジージョさんが撮り下ろした。イキイキした姿を写真で紹介する。
(取材/阿部奈穂子)

7軒の古着店と群馬美容専門学校生が協力

 年齢を重ねると、ファッションやヘアメイクに無頓着になり、家にこもりがちな人が増える。

 「美容が高齢者に与える影響について、群馬美容専門学校の町田(仁一)校長と研究を続けてきた。その一環として、スタイリッシュシニアというプロジェクトを立ち上げ、実際に高齢者と触れ合うさまざまな企画を行っていきます」と代表の小林さん。群馬医療福祉大の助教で理学療法士を務める。

▲「スタイリッシュシニアまえばし」代表の小林さん(写真右)と撮影したジージョさん

 第一弾の撮影会では、「70代から90代までにモデルになってもらい、市内外の古着店7軒がいまどきの若者が着るようなカッコいいファッションを選び、群馬美容専門学校の生徒が最新のヘアメイクを行いました」と小林さん。

 赤のチェックシャツや派手色パーカー、黄色のサングラスなど、普段とはまったく違う装いに最初は戸惑っていたが、撮影が進むにつれてノリノリに。

▲衣装協力「encounter vintage & selection」「ONE OF THEM」

▲衣装協力「THE ENTRANCE」

 「ユーモアのあるストリートスナップは自分の最も興味のある分野。シニアだけでなく、お孫さんにも撮影に参加してもらい、さまざまな家族の形を表現しました」と撮影したジージョさん。

 写真は大きなパネルに引き伸ばし、10月12日から11月4日まで、馬場川通りの喫茶マルカに展示し、好評を博した。

▲衣装協力「Good Purpose」

▲衣装提供「Naple maebashi」

 「写真は苦手だけれど、これはいい」「すごい経験をさせてもらった」「楽しかった」。モデルとなったシニアたちから、うれしい声が寄せられた。

 スタイリッシュシニアまえばしの第二弾は、美容専門学校の学生が自分の祖父母にヘアメイクをし、2ショット写真を撮る企画を計画中。「美容には高齢者をワクワクさせる力があること、高齢者と社会をつなげるツールであることを知ってほしい」と小林さんは話している。

▲衣装協力「SKROVA前橋」