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悲願の完走、クラス優勝果たす
ジャオス、バハ3度目の挑戦
2024.11.18
ラリーチーム「TEAM JAOS」はメキシコ・カリフォルニア半島で11月15、16日(現地時間)に開かれた「BAJA(バハ)1000 2024」に出場、完走を果たすとともにストックフル(市販車無改造)クラスで優勝した。3年連続3回目の挑戦で悲願を達成した。
新たな扉を開く
864㍄(1390㌔)と例年に比べて短い距離で争われた今回、TEAM JAOSは28時間47分26秒でストックフルサイズ(市販車無改造)クラスで優勝した。
総出走台数282台のうち、完走できたのは179台。完走率63%という過酷なレースだった。
能登知徳ドライバーはスタートからゴールまで1人で運転、「アイアンマン」の称号を手にした。
TEAM JAOSは4WD向けパーツメーカー、ジャオス(榛東村広馬場)の社員を中心とするラリーチーム。ドライバーは前橋市在住の能戸さんが務め、メカニックはジャオスと群馬トヨタ自動車グループの社員が担当した。
バハは初挑戦の2022年、マシントラブルから途中棄権を余儀なくされ、距離が1300㍄(2080㌔)と過去最長となった2023年はゴールまで走破したものの、制限時間をわずかにオーバーしてしまい、記録的には完走とならなかった。
赤星大二郎監督は「これまでの道のりはBAJAの大地同様に決して平坦ではありませんでしたが、これを糧にまた新たな扉を開きたいと思います。本当にありがとうございました」と応援に感謝している。
砂漠、山岳を2日間不眠不休で走破
バハ1000は1967年から毎年11月、メキシコのバハ・カリフォルニア半島で開かれる自動車と二輪車のラリーレース。大半が砂漠や山岳のコースを通常1000㍄(1600㌔)、2日間不眠不休で走り切る。半数以上が途中棄権を余儀なくされ、「完走者全員が勝者」と讃えられる北米大陸最大にして、最も過酷なレース。4輪車で日本から参戦したのはTEAM JAOSだけだった。