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みんなで映画を観よう
前橋で12月7日からフェス

2024.11.22

みんなで映画を観よう
前橋で12月7日からフェス

 障がいがある人もない人も、お年寄りも小さい子も、みんなで一緒に映画を楽しむ映画祭がやってくる。名付けて「まえばし☆みんなのえいがさい~インクルーシブシネマフェス2024」。前橋市中心街にある小さな映画館「前橋シネマハウス」で12月7日開幕、障がい者を主人公にしたドキュメンタリー映画やアニメなど15作品を障がいがあっても楽しめるように工夫して上映する。前売券を販売している。

俳優、今井さんと小川市長対談

 開幕日の最初の作品は『ぼくが生きてる、ふたつの世界』。ろうあ者の両親のもとに生まれた青年の自伝的エッセイを映画化した作品で、現在、全国公開されている。伊勢崎市出身のろう者俳優、今井彰人さんが父親役で出演。上映後に小川晶市長を手話通訳付きで対談する。

▲『ぼくが生きてる』の一場面。真ん中が今井さん

 ご当地映画としては、歌いながら絵を描くアーティストがいる障がい福祉作業所「麦わら屋」(前橋市高井町)の個性的な面々をカメラで追った『うたうかなた』を上映する。アーティストであり、障がい者である彼らの日常を記録したドキュメンタリーで、ありのままの姿を通し「多様性とは何か」を問い掛ける。

▲『うたうかなた』に出演しているアーティスト

字幕や音声ガイドで快適に

 上映作品はこのほか、自閉症や発達障害などを持った人たちがたくましく生きる姿を描いたドキュメンタリー、生命や平和、愛情をテーマにした作品などが選ばれた。子供も楽しめるアニメは『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』など3作品ある。1日5本上映する。

▲子どもも楽しめるアニメも上映する

 上映にあたっては、さまざまな障がいを持った人も快適に鑑賞できるように字幕を入れたり、スマホの無料アプリ「UDキャスト」による音声ガイダンスを使用するほか、明るさや音量に配慮する。
 「みんなのえいがさい」は障害者週間(12月3日~9日)に合わせて、映画を通して障がい者への理解を深め、すべての人がお互いの人権と尊厳を尊重し合いながら生きていくインクルーシブ社会の実現を目指して実行委員会と前橋市が主催する。

▲「みんなのえいがさい」を企画、運営する日沼さん

 前橋シネマハウスの日沼大樹支配人は「映画館でいまでは観られなくなった名作や最新作まで間違いのない作品を選んだ。障がいの有無に関係なく、一緒に笑ったり、泣いたり、楽しんでほしい」と鑑賞を呼び掛けている。

 上映プログラムはこちらへ。

まえばし☆みんなのえいがさい~インクルーシブシネマフェス2024

お問合せはこちら
027-212-9127
住所 前橋市千代田町5-1-16(アーツ前橋3階)
ホームページ www.maecine.com
・期間 12月7日(土)~12月20日
・前売券 1000円
※前橋シネマハウス、SHOP CAFE Qu(道の駅まえばし赤城内)、前橋福祉ショップ「みんなの店」(前橋総合福祉会館内)、前橋市役所売店で取り扱い
・当日券 1300円
・高校生以下 800円(3歳以下は無料)