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食べたい

福寿司
1000円で本マグロ入り

2024.11.21

おまけの鉄火巻きがうれしい

 「千福食堂」、「麺道楽」と人気の食堂、蕎麦店が並ぶ通りにあります。こちらの店も驚きの内容と価格。穴場的なグルメ街道と言っていいでしょう。
 ランチは7種類。にぎり寿司をお願いしました。女将さんがサラダと小鉢を持ってきてくれます。小鉢は野菜の煮物。手作りのほっとする味です。

▲よく味が染みた野菜の煮物

 ご主人が握る寿司が出来上がる頃合いを見て、お椀が運ばれます。夫唱婦随がお似合いです。
 大きなネタですね。マグロの赤身が鮮やか。握り6貫に巻物はカッパとかんぴょうが半分ずつ。それに6等切りした鉄火が2個、おまけに付いてきました。

▲おまけが付いて独特的な盛り込み

▲本マグロは贅沢にも分厚く切っています

 まずは2貫あるマグロから。旨味が濃厚。身がしっかり。何と本マグロを使っています。これはうれしい。やはり、「マグロは前橋に限る」ですね。
 イカは隠し包丁が施され、海苔が巻かれています。玉子焼きやかんぴょうは自家製。ピンと背が伸びたエビの茹で方といい、確かな仕事をしているのが分かります。
 シャリもネタに合わせて大きく、1人前の盛り込みで十分にお腹いっぱい。これで1000円とは。

前三百貨店で寿司握る

 店主の林和男さん(77)は都内の寿司店で修業し、創業したばかりの前三百貨店の大食堂の寿司部門で働きました。料理長から「もう教えることはない」と認められて独立。千福食堂の一角で寿司店を開いた後、現在地に店を構え、半世紀近くになります。

▲喜寿を迎えたとは思えない若々しい林さん

 「損得抜きでお客さんが喜んでくれればうれしい。まあ、80歳までは頑張るかな」と林さん。ランチは850円から始め、4年前に1000円にして以来、値上げしていません。「おつり出すのが面倒。1000円のままで頑張ります」と芳江さん。夫婦漫才のような掛け合いに湯飲みのタヌキも笑っています。

▲かわいらしいタヌキの湯飲み

▲カニ丼はズワイガニの身がぎっしり

店舗情報

福寿司

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027-268-0139
住所 前橋市荒子町316-3
営業時間 11時~22時
定休日 火曜