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「BAJA1000」3年目の勝負-2-
【8人のサムライメカニック①】
2024.11.11
モータースポーツの主役はドライバー。勝者は栄光を一身に受け、シャンパンを浴びる。それを陰で支えるのがメカニック。裏方の確実な仕事があって初めてドライバーの力が発揮される。BAJA California(以下、バハ)に向かう8人のサムライメカニックの矜持とは―。2回にわたって特集する。
リーダーシップを発揮する
二宮亮さん(53)=群馬トヨタ自動車特車部
昨年に続いて2回目の参加です。昨年は全工程を走破しながらも規定時間内にゴールすることができませんでしたが、たくさん課題が見つかり、充実したレースができたと思います。
帯同エンジニアリーダーとして、強いリーダーシップを発揮してチームをよい方向に向けていくのが自分の仕事です。
日常の業務では経験できない現地での応用力やチームワークの大切さなど、仕事に活かせることがたくさんあります。スタッフと一緒に毎回レベルアップしているように思います。
最後まであきらめない
小畑士朗さん(40)=群馬トヨタ自動車サービス部
今回、初めて参戦します。これまではエンジニアを送り出す側でしたが、参加したエンジニアからバハでのレースや仕事について話を聞き、自分でも経験したいと思い参加しました。
明るく、どんな仕事も楽しむこと、最後まであきらめないことが自分の持ち味だと思っています。技術的にはクランク角センサの点検と交換が得意です。
実際にバハを体験し、そこで味わった魅力、楽しさ、苦しみを職場に持ち帰り、多くのエンジニアに伝えていきたいですね。
競技経験者の視点も活かす
笹本雅斗さん(38)=群馬トヨタ自動車レクサス太田
昨年、同じ高校、専門学校出身で同じ店舗で働いている石原隆君が参戦しました。石原君からバトンを受け取れるのは自分しかいないと感じ、参戦を決意しました。
ジャンルは違いますが、私も過去に自動車競技に参加していましたので、メカニックの視点だけでなく、競技経験者としての視点や行動ができることが強みだと思っています。
目標は完走ですが、それだけでなく、確実な作業とチームスタッフ全員で意思疎通を図り、テクニカルエキスパートとしてチームをサポートしたいです。
強靭な肉体に自信あり
桑原和也さん(35)=群馬トヨタ自動車伊勢崎つなとり店
今回が初めての参加になります。職場からの推薦がきっかけです。初めての経験で未知のことですが、一生涯できない経験だと思い参加することを決めました。
体力と強靭な肉体が自分の持ち味だと思います。寝そべりながらの作業や汚れながらの作業には抵抗なく、ガツガツ仕事できます。
仕事に限らず、自分の人生にも生きる経験だと思うので、バハでの仕事をしっかり頭と体に叩き込んで日本に帰ってきます。