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木馬さまのお通りだ
中心街で「駅家の木馬祭り」

2024.10.06

木馬さまのお通りだ
中心街で「駅家の木馬祭り」

 木馬だ、木馬だ、だ、だ、だ-。木製の大きな木馬を引いて前橋市中心街を練り歩く「駅家(うまや)の木馬祭り」が10月6日、弁天通りの大蓮寺前を発着点に開かれた。9月28日から始まった「広瀬川文化交流」のフィナーレ。LGBTQ支援団体「ハレルワ」が企画した「ぐんまレインボープライドパレード」と途中で合流、総勢100人を超えるにぎやかな行進となった。

レインボーパレードと合流

 高さ2・5㍍の巨大な木馬に弁財天役の女児と従者の男児が乗り込み、そろいの法被を着た男たちが引き馬した。太鼓の音に合わせて、「木馬だ、木馬だ、だ、だ、だ」と声を掛けながら弁天通りから中央通りへ進んだ。

 中央イベント広場で待っていたレインボープライドパレードと一緒になって、ゴールの大蓮寺まで互いに声を張り上げながら行進した。

▲弁天通りを練り歩く木馬

▲レインボープライドパレードと一緒に

▲かわいい子馬も行進します

 弁財天役の中沢里帆子さん(6)は「去年のお祭りを見て自分も乗りたくなった。楽しかった」と1年越しの夢がかなって大喜び。お兄ちゃんの心太郎さん(8)は「大切な思い出になったね」と大役を果たして一安心していた。

▲大役を果たした中沢心太郎さんと里帆子さん

 駅家の木馬祭りは2011年から始まった。前橋市在住の現代美術作家、白川昌生さんが江戸後期から明治期にかけての前橋を舞台にした自著『駅家の木馬祭り』に出てくる祭りを再現した趣向。

 白川さんは「祭りは疫病や災害に似舞われた後、犠牲者の鎮魂のために始まる。震災やコロナからの復興を願うとともに、まちなかににぎわいをもたらすよう、やれる限りは続けたい」と話している。

▲木馬の制作も手掛けた白川さん