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前橋から世界へ雄飛
サンヨー食品が70周年祝う
2023.11.14
「サッポロ一番」のサンヨー食品(東京都港区赤坂)は11月14日、オークラ東京で創業70周年記念パーティーを開き、取引先や各界から出席した1000人が前橋生まれのグローバル企業の“古希”を祝った。岸田文雄首相はじめ来賓が挨拶でサッポロ一番をこよなく愛していることを述べ、会場では「サッポロ一番の一番」は味噌か醤油か塩かで盛り上がった。
「辿り来て、未だ山麓」
井田純一郎社長は太平洋、大西洋、インド洋の3つの海を示し、世界に雄飛する壮大な企業を目指した社名にかけた思いと歩みを紹介した。70周年を迎えた気持ちを「辿り来て、未だ山麓」と史上初の三冠に輝いた棋界の奇才、升田幸三の名言を引用し、「目指す頂点はまだ先。みなさんに信頼され、愛される会社になるよう一丸となって精進します」と力強く挨拶した。
一番は味噌か、醤油か、塩か
来賓で駆け付けた岸田首相は「これからも日本の、世界の食文化を支え、多くの人を笑顔にしてください」と激励し、一番をめぐる論争では「岸田家は塩ラーメンが定番」と塩に一票を入れた。
タレントで公私ともに付き合いのある中山秀征さんは「醤油ラーメンが1966年に発売され、私は翌年生まれ。離乳食だった」と醤油を支持しながら、「妻は味噌味が好き」と夫婦間で好みの不一致があることを自ら暴露。最後はMCを務めるテレビ番組にかこつけ、「サッポロ一番食べるなら週一(シューイチ)」とシューイチポーズで決めた。
サッポロ一番が国民的ロングセラーに
サンヨー食品 1953年11月、前橋市で乾麺製造の富士製麺として創業した。1961年に即席麺の製造を始め、社名を現在のサンヨー食品株式会社に改称。1966年に「サッポロ一番しょうゆ味」を発売、みそ、しおを相次いで投入、国民的なロングセラー商品となった。中国、米国、アフリカにも進出、グローバル企業に成長した。本社工場は前橋市朝倉町。