高校生が中心街盛り上げる
大道芸、ダンス、郷土芸能、吹奏楽

軽快な音楽に乗って、県立前橋高大道芸部の部員が軽やかにジャグリングを披露する。カラフルな３つの箱を空中に投げて合体させるシガーボックス、中国コマを使ったディアボロ。大技が決まると、会場から大きな声援と拍手が飛んだ。

出演したのはこのほか、県立前橋高ギター・マンドリン部、前橋女子高ダンス部、市立前橋高吹奏楽部、勢多農林高郷土芸能部と中学生、高校生でつくるダンスユニット、MANA★TRUE、ブラックハウンドの計７団体。アカペラやストリートダンスを発表した一般参加の個人やチームもあった。

フェスタを企画したのは県立前橋高２年の関口凌さん。「中心街が元気を失っている。新しい店舗ができたり、再開発が進んでいく中で、私たち高校生がこの前橋を変えなければ、何も始まらない」との危機感から構想した。高校の授業「探求」の一環で計画を進め、友人に協力を求めたところ、６校の高校生26人が「イベント盛り上げ隊」として協力した。

中央通り商店街や前橋市、まちづくり公社に掛け合って協力を受けながら、本番は会場設営、運営まで高校生だけでこなした。

自らもダンスを披露した関口さんは「中心街を盛り上げようとする仲間の力で開くことができた。後継者につないで、ぜひとも２回目もやりたい」と一過性ではなく定着させることを願っている。