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弁天通り北ゲートが新しく、明るく
前橋工科大生がデザイン

2023.03.24

弁天通り北ゲートが新しく、明るく
前橋工科大生がデザイン

前橋・弁天通りの北ゲートが生まれ変わった。商店街の多面性を表現した多彩な色が使われ、中心街の北の玄関口を明るくするゲートとなった。デザインした前橋工科大の駒田剛司研究室ゼミ生と商店主が3月24日、開設式を開き完成を祝った。

商店街の多面性を色で表現

新ゲートはアーケードの横幅いっぱいの17㍍に及び、中央が膨らむようにカーブを描いている。白、シルバー、オレンジ、グリーンの5色を不規則な幅、順番で縦縞に塗装。直線でなくクランク状の珍しい通りに合わせ、独特に変形させたロゴで「弁天通商店街」と表示されている。

▲モダンな色使いが特長

前橋市の区画整理事業に伴い、北側の市道が拡幅されるため、ゲートの建て替えが必要となった。

駒田教授が市の景観アドバイザーを務めている縁でゼミ生15人がデザインを担当した。30近い中から4点に絞り、商店主へのプレゼンを経て候補を決定。予算面を考慮して最終デザインを制作した。

▲1968(昭和43)年に建てられたアーケードの北ゲート

▲商店主にゲートのデザインをプレゼンする学生

4年生はこの日が大学の卒業式。喜びが重なり、ゲートをバックに笑顔で写真を撮り合っていた。原案を考えた高橋萌香さんは「通りを歩いて、いろいろな店があり、いろいろ人がいる多面性を感じた。写真で撮影した色を抽出して配色した」と説明、「みんなで協力してすごく記念になるものを造れて光栄です」と喜んでいた。

▲「線の幅の違いを工夫しました」と高橋さん

弁天通商店街振興組合の岸篤美理事長は「商店街の雰囲気によく合っている。北側の広瀬川河畔が整備されれば景観がぐっとよくなる」と喜んでいた。

ゲートの建て替えは2022年11月に着工。総工費3000万円。区画整理の補償金などで充当した。

▲デザインを監修した駒田教授

▲3月24日の開設式ではテープカットが行われた