【聞きたい　リリスク▶︎１】
アイドルであり、アーティストでありたい

――前橋新聞me bu ku第４号（2022年４月発行）の表紙に登場いただきました。撮影とインタビューは２月。極寒のなか、薄手のシャツ一枚で前橋中心街での撮影に挑んでくれました。

とても楽しい時間でした。

いまだから言えるのですが、あのときは気持ちが混とんとしていた時期。5人いたメンバーのうち、４人が卒業を決めて、それをまだ発表できなくて。最初は私も一緒にグループを卒業しようと思っていました。

一方で、応援してくれたファンの方や、支えてくださったスタッフさんに申し訳ないなという気持ちがあって。私が続けることでみんなの支えになったり、スタッフの方々にも何か恩返しができるなら続けようと、最後は気持ちが固まりました。

――ソロになるという選択肢は？

リリスクのminanとしてソロでCDを出させてもらいましたが、グループありきの自分なんだというのは常々、考えてきたこと。いま応援してくださっているファンの方が求めているminanはソロではないと思い、グループで頑張ろうと決めました。

――プロデューサーのキムヤスヒロさんやレーベルの方と相談しながら、新メンバーのオーディションをされました。

今回はキムさんの意向もあって、女の子だけでなく男の子も入れることにしました。15歳から30歳までという年齢枠を設けて、オーディションをしました。男女が共存するアイドルグループってあまりないですし、それもヒップホップやラップをするアイドルとなると、ほぼ初めてではないかと思います。

――オーディションではどんなことを重視しましたか？

キムさんは「できないことがあっても１個突出していたり、魅力的なところがある人を探して、いろんな個性が集まるようにしたい」とおっしゃっていました。私は人間性を重要視しました。ちゃんとアイドル業を仕事ととらえてやっていけるかどうか。

――個性的な人が集まると難しいところもありますよね。

グループ活動ですからね。集団行動がめちゃくちゃ苦手って人が入ったら、本人が辛くなります。

三次オーディションのとき、最後まで残った11人に集まってもらい、２グループに分けて、半日かけて2曲パフォーマンスを完成させてもらうという課題をやったんです。集団の中でどういうポジションを取るのか、一日終わって疲れたときにどんな態度になるのか、いろんな面を見ていました。

――そして７人の新メンバーが加わりました。全員で男性３人、女性５人。これからもアイドルという方向性は守り続けるのですね？

はい。できることが広がりますから。例えば、アイドルのジャンルのライブにも、ラップのジャンルのライブにも出られます。

アイドルのライブでは、カッコよさを強めに見せてギャップを狙っていく。逆にラッパーのライブに出るときはアイドルらしい可愛さをアピールし、いままで見たことのないパフォーマンスで好きになってもらおうと思います。

――リリスクといえば高いスキルも魅力です。

スキルはいままで以上に追求していきます。アイドルとアーティスト、両方のいいところを併せ持ったユニットにしていきたいです。