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【写真家・長瀬正太の視線vol.1】
一生かけて撮りたい覚満淵

2021.07.21

【写真家・長瀬正太の視線vol.1】
一生かけて撮りたい覚満淵

たったいま前橋新聞「me bu ku」を読んでくださっているあなた。写真を撮るのはお好きでしょうか?こんにちは、写真家の長瀬正太です。
このコーナーでは地元前橋で私が愛してやまない撮影スポットをご紹介したいなと思っております。まず私が写真を撮り始めた2008年ごろ。その頃より13年以上をかけて通い続けているスポットがあります。それが赤城山、覚満淵です。前橋の自宅から1時間で通えてしまう風景写真家として一生をかけて撮り続けたいと感じている撮影地。なんと赤城山ビジターセンター駐車場から歩いて3分で現地入りでき、最近あらたに綺麗な木道まで設置されました。毎年しっかり整備して頂けて本当にありがたい。一部では「プチ尾瀬」と呼ばれるほどに自然豊かな湿原ではありますが、奥にある数本の木がとてもいい。風のない早朝には朝靄が漂い、まるで舞台に立つ演者のようにも見えるのです。鳥の鳴き声だけが耳に届き自然に溶け込むような気持ちの良い時間。あなたにもおすすめしたいと思い筆を執りました。夏でも涼しい場所なのでこの季節、ぜひお出かけになってみて下さい。
最後に写真好きさんにはよく聞かれるのでご参考までに。
撮影時間:朝6時 絞り値:f/8.0 SS:1/4” 三脚使用

写真家 長瀬 正太(ながせ しょうた)

1975年、大阪府生まれ。現在、前橋市を拠点に活動している。心温まる草花のマクロ写真や絵画のようにも見える風情ある風景写真を撮影。国際的な写真フェスティバルへの招待や国内での企画展示も多く、繊細な和紙印刷技術に定評がある。打上花火を独自の撮影法でとらえた「火の鳥写真」など新しい表現にも挑戦している。